趣味のギターにお金をつぎ込む男と、骨董趣味の男

プロのミュージシャンならともかく、素人のサラリーマンが何本ものギターを持っているのはおかしいと思う人も多いでしょう。普段は弾くこともなく、ただケースにしっかりと入れて戸棚の奥のほうにしまってあるだけ。たまに取り出しては、眺めてみています。

使いもしない「お宝」を買い込んでいるのは、「全くの無駄遣い」と嘆く妻もいるはずです。「理解できない」「頭がおかしい」「性格異常」と怒り出す妻もいるでしょう。テレビで、骨董趣味の男性の妻が同じような愚痴をこぼしていましたが、似ていませんか?

<骨董趣味はどうでしょう?>

世の中には骨董品を趣味としている人がいます。百年前、1000年前の壺や絵画の類を集めて楽しんでいる人たちです。ひとつが5万円、10万円ならともかく、100万円以上するものもあるようです。テレビの鑑定番組を観ていると日本中に大勢の骨董ファンがいることがわかります。少なくともテレビでみるかぎりは、貧乏な人はほとんどいません。借金をするわけでなく、ちゃんと自分で稼いだお金で買っています。

そういう人の多くは、何十万円何百万円も支払って買ったものを、蔵の中にしまいっぱなしで普段は見てもいません。使うわけでもありません。将来売ってもうけようとしているわけでもなさそうです。何のために買っているのでしょうか?コレクションすること自体が楽しいのでしょうか。

しかし骨董品については「お金をつぎ込んで困った趣味だ」と感ずる人はいるでしょうが、はひとつの趣味として認知されています。依存症と認識されるようなことはないでしょう。

<ギターを買う人との共通点>

ギターを何本も買っている人も同じようなものです。骨董品の代わりにギターを収集しているだけと考えられます。骨董収集を「奇妙な趣味」と考える人はそれほど多くはないでしょう。自分には理解できない趣味、と考えるとしても、異常な趣味とは思わないはず。ギターも、奇妙な趣味ではあるかも知れませんが、本人にとって大切な品であれば趣味と言えのではないでしょうか? 少しだけ違いをあげるとすれば、骨董の価値は「古い」こと。ギターの収集家が欲しいのは原則「新品」です。骨董趣味の人は、自分の「鑑定眼」に自負心をもっていて、もの選びを楽しんでいます。ギターを買うときには「目利き」である必要はありません。

<何故ギターには違和感があるのか?>

「物にこだわりを持つ」ということ自体は悪いことではないでしょう。骨董に比べて「ギター」が劣って感じられるとすれば、「ギター」の価値が非常に個人的なものだからと言えないでしょうか?普通は、楽器は演奏するために買うものなのに、保有するために買うから「おかしい」と思えるわけです。
ギターに対する「思い入れ」の部分が理解できないと、周囲には「おかしな趣味」にしか見えないのでしょう。

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