趣味でギターにお金を使う男と、高級外車を収集する男

世の中には車を収集して楽しんでいる人たちがいます。普通は高級外車で、ベンツよりも少しグレードの高いもの。あまり街で走っているのを見かけないような車、例えば、フェラーリやロールスロイスなどです。乗って走るのはもったいないので、乗ることはめったにありません。ガレージにしまっておくだけ。奇妙な趣味ですが、ギターを収集するのと共通点も多いです。どうしてこんな志向をもつのでしょうか?

<世の中には車を集めることが趣味の人もいます>

車を何台も、しかも高級外車やスポーツカーばかりを集めるコレクターをたまにテレビや雑誌で見かけます。世界に数台しかない車とか、1台が5千万円する車だとかいうものを買って、きれいにガレージに並べてはいるのですが、彼らはめったに乗りません。もちろんお金持ちだからできる趣味ではありますが、ギターを収集する人と車を集める人とも共通する点があります。どちらも高ければ高いほど「尊敬」されがちなものです。どちらも、製作者の個性が物に反映しています。「車が好き」ではなく「ロールスロイスが好き」という人がいます。「ギターが好き」ではなく「ギブソンの○○が好き」という人がいます。

<幼児的な面も>

一般的に、物の収集家には幼児性があります。子どもがおもちゃを欲しがってぐずる癖が大人になっても抜けないような感じのものです。子供の頃に手に入れられなかったコンプレックスを大人になって解消しようとする、一種の反動的代償行為とも考えることができるのではないでしょうか?

高級車を集める人の中には車自体が好きというわけではない、という人もいます。そういう人は「ロールスロイスが一番高いから買うだけ。それを持っていることが、働くモチベーションになる」と感じているそうです。これは幼少期に貧乏を経験した人に多い傾向だそうです。フロイト的な考え方をすると、「車」は女性の象徴。車を趣味とする人には、性的に旺盛な男性が多いのかもしれません。

ギターを収集する人にも同様の傾向が見られます。十代のころ音楽にはまってバンドを組んでギターを必死に弾いていたけれど、高いギターを持つことはできなかった、「いつか、あのギターを買おう」と考えていた人たち。若い頃の夢を実現しようとしている衝動があるようにも感じられます。

ギターの収集家も車のコレクターも、若い頃に果たせなかった夢を実現しようとしているのではないでしょうか。しかし、それ自体は悪いことでもなんでもありません。自分の心の奥底にある欲求に素直に従い、それを実現出来るだけの経済力を持とうと努力するモチベーションにしているのであれば、むしろポジティブな要素といえるでしょう。

ただし、分不相応なレベルを超えて収集に走るのは危険です。欲求に身を任せきりにするのではなく、自分がなぜコレクションをしたいのか、その理由を客観的に把握して適宜ブレーキをかけるようにしましょう。もしそれが難しいのであれば、「こんなことで?」と思うかもしれませんが、依存症になる前に専門家のカウンセリングを受けるようにするべきです。ココロの問題は慢性化するとなかなか対処が難しいもの。小さな芽のうちに医師に相談することが望ましいのですが、その兆候は例えば慢性的な倦怠感や睡眠障害、EDなどといった症状に表れることもあります。そのような症状が出たら、睡眠外来やED専門クリニックなど対症療法に加えて、メンタルヘルスのケアも検討してみてください。保険適用の範囲に入らない治療が必要になる場合もありますが、ジェネリック薬の利用などで費用を抑える工夫も可能です。

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